第14回 お金の病院アカデミー
「本当かな?を考えよう」~だまされない力を身につける授業~
「今日だけ半額!」
「今すぐ申し込まないと損!」
「必ずもうかります!」
テレビやインターネット、SNSには、このような言葉がたくさんあふれています。
大人でも、「本当かな?」と迷うことがあります。
子どもたちはどうでしょう。
ゲームのアイテム。
動画の広告。
SNSで紹介される商品。
インターネット上には、魅力的な情報がたくさんあります。
便利な時代になった一方で、「うその情報」や「人をだますための情報」も増えています。
だからこそ、お金の病院アカデミーでは、「お金を増やす力」だけではなく、**「お金を守る力」**も学びます。
今回のテーマは、
「本当かな?を考える力」
です。
今日の主人公は「キツネのコン」
森に住むキツネのコンは、おこづかいを一生懸命ためていました。
ある日、森に見知らぬカラスがやってきました。
「この木の実は魔法の木の実!」
「100個買えば、明日には200個になります!」
コンはびっくりしました。
「そんなに増えるの?」
先生は子どもたちに質問します。
「みんななら買う?」
教室では意見が分かれます。
「買う!」
「怪しい!」
「本当かな?」
ここから授業が始まります。
「本当にそんなことがあるの?」
先生は黒板に三つの言葉を書きます。
- 必ず
- 絶対
- 今だけ
そして聞きます。
「この言葉を見たら、どう思う?」
子どもたちは考えます。
「本当かな?」
「急がせている?」
先生は笑顔で言います。
「その気持ちがとても大切なんだ。」
本当に良いものなら、急がせなくても選んでもらえるはずです。
だから、「急いで!」と言われたら、一度立ち止まることが大切です。
教室が「情報探偵事務所」になる
授業の後半では、教室が「情報探偵事務所」になります。
先生はカードを配ります。
カードには、いろいろな広告が書かれています。
例えば、
「このジュースを飲めば100点が取れる!」
「このゲームを買えば友達が100人できる!」
「必ずお金持ちになれる方法!」
子どもたちはグループで話し合います。
「本当かな?」
「どうしてそう思う?」
「証拠はあるかな?」
答えを当てることが目的ではありません。
考えることが目的です。
困ったときは、一人で決めない
その日の帰り道。
コンは、お母さんに広告の話をしました。
お母さんは言いました。
「すぐに決めなくてよかったね。」
「困ったときは、一人で決めないこと。」
「家族や先生、信頼できる大人に相談しよう。」
先生は子どもたちに伝えます。
「相談することは、恥ずかしいことではありません。」
「自分を守るための、とても大切な力なんだよ。」
「おいしい話」には理由がある
先生は黒板に木の絵を描きます。
一本の木には、毎年100個の実がなります。
「もし、この木が明日には1000個の実をつけると言われたら、信じる?」
子どもたちは笑います。
「そんなことない!」
先生は言います。
「お金も同じなんだ。」
努力もせずに、短い時間で大きく増える話には注意が必要です。
第13回で学んだように、本当の投資は時間をかけて未来を育てるものです。
「すぐに」「簡単に」「必ず」という言葉には、一度立ち止まる習慣を身につけましょう。
家庭でもできる「本当かな?ゲーム」
今日の宿題は、家族で「本当かな?」ゲームをすることです。
テレビやインターネットの広告を一つ選び、
- 何を伝えたい広告かな?
- 本当だと分かる理由はあるかな?
- 他のお店や商品とも比べてみよう。
- 急いで買う必要はあるかな?
そんな会話をしてみてください。
「考える習慣」が、子どもたちを守る力になります。
SNS時代に必要な力
これから子どもたちは、スマートフォンやSNSを使う機会が増えていきます。
便利な情報もたくさんあります。
でも、その中には、
- 偽のニュース
- なりすまし
- 詐欺のメッセージ
- 偽物の通販サイト
- 「簡単にもうかる」という誘い
なども混ざっています。
だからこそ、
「信じる前に調べる。」
「一人で決めずに相談する。」
この二つの習慣が、とても大切になります。
お金の病院アカデミーが育てたい「考える力」
これまで子どもたちは、
- 必要なものと欲しいもの
- 貯金
- 働くこと
- 利益
- 銀行
- 値段
- 広告
- 税金
- 寄付
- 保険
- 投資
について学んできました。
そして今回は、それらを守るための「考える力」を学びました。
知識があるだけでは、お金は守れません。
大切なのは、
「本当かな?」
と立ち止まることです。
焦らない。
比べる。
調べる。
相談する。
この四つの習慣が、子どもたちの未来を守る大きな力になります。
最後に
人生には、たくさんの選択があります。
良い話もあります。
魅力的な広告もあります。
でも、本当に大切なのは、「自分で考えて決めること」です。
お金の病院アカデミーでは、お金の知識だけではなく、人生を豊かに生きるための判断力を育てます。
お金は、増やすことも大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、大切なお金と自分自身を守ることです。
「本当かな?」と考える習慣は、子どもたちが大人になってからも、一生役立つ力になります。
その力こそが、お金の健康を守る「心のワクチン」なのです。


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