第15回 お金の病院アカデミー
「夢には地図が必要!」~ライフプランで未来をデザインしよう~
「先生、将来、お医者さんになりたい!」
「ぼくはサッカー選手!」
「私はケーキ屋さん!」
子どもたちの夢は、とても素敵です。
でも、先生は続けて質問します。
「その夢をかなえるために、何をすればいいか知っているかな?」
教室は静かになります。
夢はあっても、その夢までの道のりを考えたことがある子どもは、まだ多くありません。
だからこそ、お金の病院アカデミーでは最後の授業で、最も大切なことを伝えます。
「夢だけでは、目的地にはたどり着けない。」
目的地へ行くためには、地図が必要です。
人生にも同じことが言えます。
夢をかなえるためには、「人生の地図」、つまりライフプランが必要なのです。
今日の主人公は「子グマのココ」
森に住む子グマのココには夢がありました。
「世界一おいしいパン屋さんになりたい!」
毎日パンを作る練習をしています。
ある日、おじいさんグマが聞きました。
「素敵な夢だね。でも、どうやってなるの?」
ココは答えられません。
「えっ……。」
夢はある。
でも、その夢までの道が分からない。
これは、大人でも同じなのです。
「夢」と「目標」は違う
先生は黒板に二つの言葉を書きます。
夢
目標
そして子どもたちに聞きます。
「何が違うと思う?」
先生は説明します。
夢は、「こうなりたい」という願いです。
目標は、「そのために何をするか」という行動です。
例えば、
夢
「サッカー選手になりたい。」
目標
・毎日30分練習する。
・元気な体をつくる。
・仲間を大切にする。
夢はゴール。
目標は、そのゴールまでの道しるべです。
人生すごろくを作ろう
今日の授業では、一人ひとりが「人生すごろく」を作ります。
スタートは「今」。
ゴールは「夢」。
その間に、
- 小学校卒業
- 中学校
- 高校
- 大学・専門学校
- 就職
- 結婚(希望する人)
- 家族
- 趣味
- 地域活動
など、自分なりの人生を書き込んでいきます。
先生は言います。
「正解はありません。」
「一人ひとり違う人生だからです。」
子どもたちは楽しそうに未来を描き始めます。
お金は夢を応援する道具
ココはパン屋さんになるために考えました。
パン作りを勉強する。
道具を買う。
お店を開く。
材料を仕入れる。
先生は聞きます。
「ここで必要になるものは?」
子どもたちは答えます。
「お金!」
その通りです。
でも先生は続けます。
「お金が夢ではないよ。」
「夢をかなえるために、お金が必要なんだ。」
お金は目的ではありません。
夢を実現するための道具なのです。
教室が「未来設計研究所」になる
授業の後半では、子どもたち一人ひとりが「未来ノート」を作ります。
ページには、
10年後の自分
20年後の自分
30年後の自分
を書く欄があります。
そこへ、
どんな仕事をしているかな?
どんな人になっていたい?
どんな人を助けたい?
何を大切にしていたい?
を書いていきます。
先生は言います。
「職業だけではありません。」
「どんな人になりたいかも、とても大切なんだよ。」
人生には予定どおりにいかないこともある
ここで先生は、消しゴムを取り出します。
人生すごろくの途中を少し消します。
子どもたちは驚きます。
「先生!」
先生は笑います。
「人生は、予定どおりにならないこともあるんだ。」
病気。
転校。
失敗。
新しい出会い。
夢が変わることもあります。
でも、それは悪いことではありません。
地図は、何度でも書き直せるのです。
家庭でもできる「家族インタビュー」
今日の宿題は、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに聞いてみることです。
「子どものころの夢は何だった?」
「今の仕事は、夢どおり?」
「人生で一番うれしかったことは?」
「大変だったことは?」
きっと、多くの人が言うでしょう。
「思っていた人生とは違ったけれど、今は幸せだよ。」
子どもたちは、人生にはさまざまな道があることを知ります。
ライフプランは「未来の健康診断」
病院では、健康診断を受けます。
病気になってからではなく、病気になる前に自分の健康状態を知るためです。
人生も同じです。
ライフプランとは、「人生の健康診断」です。
今の自分を知り、
未来を考え、
必要なら軌道修正する。
それがライフプランの役割です。
だから、お金の病院アカデミーでは、ライフプランを「人生の地図」と呼んでいます。
地図があるから、道に迷っても現在地を確認し、次の一歩を考えることができます。
お金の病院アカデミーが育てたい「人生をデザインする力」
第1回から第15回まで、子どもたちは、お金についてたくさんのことを学んできました。
- 必要なものと欲しいもの
- 貯金
- 働くこと
- 利益
- 銀行
- 値段
- 広告
- 税金
- 寄付
- 保険
- 投資
- お金を守る方法
そして最後に学んだのは、
**「人生そのものを設計する力」**です。
私たちは、お金を持つために生きるのではありません。
幸せに生きるために、お金を上手に使うのです。
だから、お金の病院アカデミーでは、お金の知識だけではなく、「人生の目的」を考えることを大切にしています。
夢は、ただ願うだけでは実現しません。
夢には地図が必要です。
そして、その地図は一度描いたら終わりではありません。
人生の節目ごとに見直し、新しい夢を書き加え、進む道を選び直すことができます。
それがライフプランです。
最後に ~人生という旅を楽しもう~
お金は、人生の主人公ではありません。
主人公は、あなた自身です。
お金は、その旅を支えてくれる大切なパートナーです。
だからこそ、
何のために働くのか。
何のために貯めるのか。
何のために使うのか。
その答えを持っている人は、お金に振り回されることなく、自分らしい人生を歩むことができます。
お金の病院アカデミーが子どもたちに伝えたい最後のメッセージは、たった一つです。
「人生には地図が必要。そして、その地図は自分で描くことができる。」
未来は、誰かが決めるものではありません。
今日の小さな一歩が、明日の夢につながっています。
その夢に向かって、自分だけの人生という旅を、どうか楽しんで歩んでください。
お金の病院アカデミーは、これからも皆さんの人生の伴走者として、一緒に未来を応援していきます。


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