「お金は自分だけのもの?」子どもたちが「寄付」と「分かち合う心」を学ぶ、お金の病院アカデミー第11回授業

寄付をする FP

「お金は自分だけのもの?」子どもたちが「寄付」と「分かち合う心」を学ぶ、お金の病院アカデミー第11回授業

「先生、寄付って何ですか?」

ある日、一人の子どもが質問しました。

テレビでは災害が起きると募金活動が始まります。

スーパーには募金箱があります。

学校でも赤い羽根共同募金などを目にすることがあります。

でも、多くの子どもたちは、

「お金をあげること?」

という程度のイメージしか持っていません。

今回のお金の病院アカデミーでは、「寄付」を通して、お金のもう一つの役割を学びます。

それは、困っている人を助けるために、お金を使うことです。


今日の主人公は「リスのリン」

森に住むリスのリンは、毎日少しずつどんぐりを集めていました。

冬に備えて、一生懸命貯めています。

ところが、大きな台風がやってきました。

川があふれ、うさぎのルルの家が壊れてしまいました。

食べ物もなくなり、とても困っています。

リンは家に帰り、貯めていたどんぐりを見つめます。

「これは冬のために集めたもの。でも、ルルも困っている……。」

先生は子どもたちに問いかけます。

「もし、みんなだったらどうする?」

教室ではさまざまな意見が出ます。

「全部あげる!」

「半分あげる!」

「自分も困るから少しだけ。」

どの答えも間違いではありません。

大切なのは、「誰かのために考えること」です。


助け合うと、村はもっと元気になる

リンは考えた末に、どんぐりを少し分けることにしました。

それを見たくまさんは毛布を持ってきました。

キツネさんは壊れた家を直しました。

小鳥たちは食べ物を運びました。

一人ではできないことも、みんなで力を合わせると乗り越えられます。

先生は子どもたちに話します。

「寄付は、お金だけではありません。」

「時間を使うこと。」

「力を貸すこと。」

「知恵を出すこと。」

これも、人を助ける立派な寄付なのです。


教室が「やさしさマーケット」になる

授業の後半では、教室に「やさしさマーケット」が開かれます。

子どもたちは、おもちゃのお金を10枚ずつ持っています。

そのお金で、

  • おやつを買う
  • おもちゃを買う
  • 貯金する

ことができます。

そしてもう一つ、

「困っている動物を助ける募金箱」

が置かれています。

先生は言います。

「正解はありません。」

「全部募金してもいい。」

「一枚だけでもいい。」

「今日は募金しないと決めてもいい。」

大切なのは、自分で考えて決めることです。


「ありがとう」が返ってくる

ゲームが終わると、先生は発表します。

「みんなが集めてくれたお金で、橋を直すことができました。」

「学校の本を買うことができました。」

「病気の動物を助けることができました。」

子どもたちは笑顔になります。

ここで先生は話します。

「寄付は、お金がなくなることではありません。」

「誰かの笑顔が増えることなんだよ。」


「寄付」と「プレゼント」は違う?

先生は二つの箱を用意します。

一つは「プレゼント」。

もう一つは「寄付」。

子どもたちに尋ねます。

「何が違うと思う?」

しばらく考えたあと、

「プレゼントは知っている人。」

「寄付は困っている人。」

「お返しがなくてもいい。」

という意見が出ます。

先生はうなずきます。

「そうだね。」

「寄付は、お返しを期待しない『応援』なんだ。」


家庭でもできる「ありがとう活動」

今日の宿題は、お金を使わなくてもできる寄付を見つけることです。

例えば、

  • 公園のごみを拾う。
  • お年寄りにあいさつをする。
  • 小さな子どもの手伝いをする。
  • 家族の仕事を手伝う。
  • 使わなくなった本やおもちゃを必要な人へ届ける。

子どもたちは気づきます。

「寄付って、お金だけじゃないんだ。」


「幸せ」は分けると増える

大人になると、「もっとお金があれば幸せになれる」と考えてしまうことがあります。

もちろん、お金は大切です。

でも、世界にはお金では買えないものがあります。

感謝。

信頼。

友情。

思いやり。

寄付は、それらを育てる行動の一つです。

誰かを助けることで、助けた人も幸せな気持ちになります。

これは、多くの人が実感していることです。


お金の病院アカデミーが育てたい「社会に貢献する力」

第1回から第10回まで、子どもたちは「お金を上手に使う力」を学んできました。

そして第11回では、「お金を通して社会をより良くする力」を学びます。

お金は、自分だけのために使うものではありません。

家族を支えることもできます。

友達を助けることもできます。

地域を元気にすることもできます。

そして、世界中の困っている人を応援することもできます。

お金の病院アカデミーが目指しているのは、お金持ちを育てる学校ではありません。

「人の幸せを考えられる人」を育てる学校です。

「どれだけ持っているか」ではなく、

「どれだけ誰かの役に立てたか」。

その視点を持つ子どもたちは、きっと大人になっても、お金に振り回されることなく、お金を上手に生かせる人になるでしょう。

お金は、幸せを独り占めするためのものではありません。

幸せを分かち合い、社会を少しずつ良くしていくための道具です。

そのことを知ることが、お金の病院アカデミーが子どもたちに届けたい、未来への大切なメッセージなのです。

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