「どうしてお手伝いをするとお金がもらえるの?」子どもたちが「働く意味」を学ぶ、お金の病院アカデミー第3回授業
「お父さんは、どうして毎日会社へ行くの?」
「お母さんは、どうしてお仕事をしているの?」
子どもからそんな質問を受けたことはありませんか。
多くの大人は、
「お金を稼ぐためだよ。」
と答えるかもしれません。
もちろん、それも正しい答えです。
でも、お金の病院アカデミーでは、もう一歩踏み込んで考えます。
「お金は、人の役に立った『ありがとう』のしるし」
これが、第3回授業で子どもたちに伝えたい一番大切なことです。
今日の主人公は「くまのコロ」
今回の物語の主人公は、くまのコロです。
ある朝、お母さんが困っていました。
「今日はお洗濯がたくさんあって大変だわ。」
コロは、お母さんのお手伝いをしました。
洗濯物を運び、一緒にたたみ、おもちゃも片付けました。
すると、お母さんは笑顔で言いました。
「ありがとう。とても助かったよ。」
その日、お母さんはコロに100円を渡しました。
先生は子どもたちに尋ねます。
「どうして100円をもらえたのかな?」
教室からは、
「お手伝いしたから!」
という元気な声が返ってきます。
そこで先生は、もう一つ質問をします。
「じゃあ、お手伝いをしたから、お金をもらえたのかな?」
子どもたちは少し考え始めます。
お金は「ありがとう」の形
先生は黒板に大きく書きます。
「人の役に立つ」
そして、こう話します。
「お母さんは、一人では大変だったよね。」
「でも、コロが手伝ってくれたから助かった。」
「だから『ありがとう』の気持ちを、お金という形で伝えたんだよ。」
お金は、紙でもコインでもありません。
誰かの役に立った証なのです。
お仕事って何だろう?
ここで先生は、子どもたちに問いかけます。
「パン屋さんは、誰の役に立っているかな?」
「パンを買う人!」
「お医者さんは?」
「病気の人!」
「消防士さんは?」
「困っている人!」
「農家さんは?」
「みんなが食べる野菜を作っている!」
先生は笑顔で言います。
「そうだね。」
「みんな、人の役に立っているね。」
「だから、お給料がもらえるんだよ。」
教室が「お仕事の町」になる
授業の後半では、教室が小さな町に変わります。
パン屋さん。
花屋さん。
郵便屋さん。
病院。
本屋さん。
お掃除屋さん。
子どもたちは好きなお仕事を選びます。
お客さん役のお友達がやって来ます。
「パンをください。」
「ありがとう!」
「はい、どうぞ。」
「助かった!」
すると先生が、おもちゃのお金を渡します。
「ありがとう」の数だけ、お金が集まっていきます。
ここで子どもたちは気づきます。
お金は、先生が配るものではありません。
誰かを笑顔にした結果として受け取るものなのです。
「ありがとう」が一番多かった人は?
ゲームが終わると、先生は子どもたちに聞きます。
「一番お金をもらった人は、誰かな?」
でも、すぐに続けます。
「本当に大切なのは、お金の数じゃないよ。」
「ありがとうをたくさん言ってもらえた人が、一番すてきなんだ。」
子どもたちは、自分が受け取った「ありがとう」を思い出します。
お金の価値だけでなく、人とのつながりも学ぶ時間になります。
おうちでもできる「ありがとう探し」
今日の宿題は、お金を使うことではありません。
家の中で、
「ありがとう」
と言ってもらえることを一つ探してみます。
例えば、
- 靴をそろえる。
- テーブルを拭く。
- 洗濯物を運ぶ。
- お皿を並べる。
- ペットのお世話をする。
そして、お父さんやお母さんに聞いてみます。
「助かった?」
その笑顔こそが、お金よりも大切な報酬です。
働くことは、お金のためだけではない
大人になると、
「仕事は大変。」
「仕事は疲れる。」
そんな言葉を耳にすることがあります。
でも、本来、仕事とは誰かの役に立つことです。
パンを焼く人。
電車を運転する人。
先生。
看護師さん。
美容師さん。
プログラマー。
農家さん。
どんな仕事にも、「ありがとう」があります。
そして、その「ありがとう」が、お金という形になって返ってくるのです。
お金の病院アカデミーが育てたいもの
私たちは、子どもたちに「お金をたくさん稼ぐ方法」を教えたいのではありません。
「どうすれば、人の役に立てる人になれるか。」
それを考えられる子どもになってほしいのです。
人の役に立てば、「ありがとう」が生まれます。
「ありがとう」が増えれば、仕事が生まれます。
仕事が生まれれば、お金が生まれます。
この順番を理解することが、お金の健康の第一歩です。
だから、お金の病院アカデミーでは、「稼ぐこと」より先に、「役に立つこと」を学びます。
それは、お金に振り回される人生ではなく、人とのつながりを大切にしながら、自分らしく働き、安心して暮らせる人生につながると信じているからです。
「ありがとう」が、お金になる。
このシンプルな仕組みを知ることが、子どもたちにとって一生の財産になるでしょう。


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