「パンが売れたのに、どうしてお金が残らないの?」子どもたちが「利益」の仕組みを学ぶ、お金の病院アカデミー第4回授業

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「パンが売れたのに、どうしてお金が残らないの?」子どもたちが「利益」の仕組みを学ぶ、お金の病院アカデミー第4回授業

「パン屋さんは、パンが売れたら全部もうけになるの?」

子どもたちにそう聞くと、多くの子どもは元気よく答えます。

「なる!」

実は、この答えは多くの大人も勘違いしています。

お店にお金が入ってきても、そのお金がすべてお店のものになるわけではありません。

パンを作るには、小麦粉や牛乳、バターを買わなければなりません。

お店を借りる家賃もかかります。

電気も水道も必要です。

働いてくれる人には、お給料も払わなければいけません。

つまり、お店は「売ること」だけではなく、「残すこと」も考えなければ続けられないのです。

今回のお金の病院アカデミーでは、子どもたちが遊びながら「利益」の考え方を学びます。


今日の主人公は「うさぎのパン屋さん」

森の中で、うさぎのララが小さなパン屋さんを始めました。

朝早く起きて、おいしいパンを焼きます。

パンは一つ100円。

開店すると、次々とお客さんがやってきます。

「パンをください!」

「ありがとう!」

あっという間に10個のパンが売れました。

先生は子どもたちに聞きます。

「今日は全部でいくら売れたかな?」

子どもたちは元気に答えます。

「1000円!」

「すごいね!」

「ララは1000円もうかったのかな?」

教室が少し静かになります。


パンは魔法では作れない

先生は一枚の絵を見せます。

パンを作るには、

  • 小麦粉
  • 牛乳
  • バター
  • お砂糖

が必要です。

さらに、

  • オーブン
  • 電気
  • お店

も必要です。

「もし、小麦粉を買うお金がなかったら、パンは作れるかな?」

子どもたちは首を振ります。

「作れない!」

先生は続けます。

「だから、お店は売上の全部を使ってしまうことはできないんだよ。」


売上と利益は違う

先生は黒板に大きく書きます。

売上 − お店にかかったお金 = 利益

子ども向けには、難しい言葉は使いません。

「お店に残ったお金」

と説明します。

例えば、

パンが10個売れて1000円。

材料代が600円。

残ったお金は400円。

その400円が、お店を続けるための大切なお金です。

子どもたちは、「売れたお金全部がもうけじゃないんだ!」と驚きます。


お店屋さんゲームが始まる

授業の後半では、教室が小さな商店街になります。

パン屋さん。

お花屋さん。

八百屋さん。

おもちゃ屋さん。

子どもたちは店長になります。

でも、今日は先生から一つだけ約束があります。

「商品を並べる前に、材料を買ってね。」

パン屋さんは、小麦粉カードを買います。

お花屋さんは、お花カードを買います。

八百屋さんは、野菜カードを買います。

おもちゃ屋さんは、おもちゃカードを買います。

材料を買うと、お財布のお金が減ります。

「えっ!もう減っちゃった!」

子どもたちは驚きます。


お客さんが来た!

いよいよ開店です。

「いらっしゃいませ!」

「パンください!」

「ありがとうございます!」

商品が売れると、お金が増えていきます。

ゲームの最後に先生が聞きます。

「最初はいくら持っていた?」

「材料を買って、いくらになった?」

「売れたあと、いくら残った?」

子どもたちは、自分のお店のお金を数えます。

ここで初めて、「利益」が見えてきます。


利益は「ごほうび」ではない

先生は最後に、こんな話をします。

「もし、お店に残ったお金を全部使ってしまったら、明日パンを焼けるかな?」

「焼けない!」

「どうして?」

「材料が買えない!」

先生は笑顔でうなずきます。

「その通り。」

「利益は、お店を続けるためのお金でもあるんだよ。」

「新しいパンを作ったり、オーブンを直したり、働いてくれる人にお給料を払ったりするためにも必要なんだ。」

利益は、お店の未来を守るためのお金なのです。


家庭でもできる「お店探検」

今日の宿題は、お店へ行くことです。

スーパーでも、パン屋さんでも、本屋さんでもかまいません。

家族に聞いてみましょう。

「このお店は、何を買って、何を売っているのかな?」

「どうしてお店は毎日開けられるのかな?」

きっと、お店を見る目が少し変わるはずです。


「もうけ」は悪いことではない

「利益」という言葉を聞くと、「もうけすぎ」というイメージを持つ人もいます。

しかし、本来の利益は、お店を続けるために必要なお金です。

利益があるから、新しい商品を作れます。

利益があるから、働く人にお給料を払えます。

利益があるから、お店は何年も続けられるのです。

子どもたちには、「利益は誰かをだますことではなく、お客様に喜んでもらいながら、お店を続けるために必要なもの」だと伝えたいと思います。


お金の病院アカデミーが育てたい「経営する力」

今回の授業では、「売上」と「利益」の違いを学びました。

これは、お店を開く人だけに必要な知識ではありません。

将来、会社員になっても、公務員になっても、自営業になっても、「会社はどうやって成り立っているのか」を理解していることは、大きな力になります。

お金の病院アカデミーでは、難しい会計の言葉を暗記するのではなく、物語や体験を通して、「考える力」を育てていきます。

パンが売れたら終わりではありません。

そのパンを通して、お客様に喜んでもらい、お店が続いていく。

そんな「お金の循環」を学ぶことが、未来の社会を支える子どもたちへの大切な贈り物になると、私たちは信じています。

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