「どうして貯金をするの?」子どもが未来を考え始める、お金の病院アカデミー第2回授業
「お金を貯めなさい。」
子どもの頃、一度は言われたことがある言葉ではないでしょうか。
でも、こんな質問をされたら、どう答えますか?
「どうして貯金をするの?」
意外と、大人でもすぐには答えられません。
「将来のためだから。」
「何かあったときのため。」
もちろん、その答えも間違いではありません。
しかし、小さな子どもにとって「将来」や「何かあったとき」は、とても想像しにくいものです。
そこで、お金の病院アカデミーでは、「貯金しなさい」と教えるのではなく、「貯金すると、どんないいことがあるのか」を体験を通して学びます。
今日の主人公は「リスのリッキー」
第2回の授業では、「がまぐち村のどんぐり銀行」という物語から始まります。
主人公は、リスのリッキー。
ある日、おばあちゃんから100円のお小遣いをもらいました。
うれしくなったリッキーは、お店へ走っていきます。
お店には、
- キャンディ 100円
- クッキー 100円
- ぬいぐるみ 300円
が並んでいました。
リッキーは、ぬいぐるみが欲しくてたまりません。
でも、お財布の中には100円しかありません。
先生は子どもたちに問いかけます。
「どうしたら、ぬいぐるみが買えるかな?」
教室にはさまざまな答えが飛び交います。
「もっとお金をもらう!」
「お手伝いする!」
「お金を貯める!」
ここで初めて、「貯める」という考え方が自然に生まれるのです。
「貯金」は我慢ではない
物語の中で、リッキーは「どんぐり銀行」にお金を預けます。
翌週、お手伝いをして100円。
さらに翌週、お庭の掃除をして100円。
銀行に預けたお金は300円になりました。
そして、ついに憧れのぬいぐるみを買うことができます。
先生は子どもたちに尋ねます。
「リッキーは、どうしてぬいぐるみを買えたのかな?」
すると、
「お金を全部使わなかったから!」
という声が聞こえてきます。
ここで先生は伝えます。
「貯金は、お金を使わないことではありません。」
「本当に欲しいもののために、お金を残しておくことなんだよ。」
この一言で、子どもたちは「我慢」と「目標」の違いを理解し始めます。
お金には「今日使う」と「未来に使う」がある
授業では黒板に二つの箱を書きます。
一つは、
『今日使う箱』
もう一つは、
『あとで使う箱』
子どもたちは、おもちゃのお金を見ながら考えます。
「全部使う?」
「少し残す?」
「全部貯める?」
正解はありません。
大切なのは、自分で理由を考えることです。
「今日はジュースを買う。」
「でも、おもちゃが欲しいから半分は貯金する。」
そんな一つひとつの判断が、お金との付き合い方を育てていきます。
教室が銀行になる
授業の後半では、教室が「どんぐり銀行」になります。
子どもたちは500円のおもちゃのお金を受け取ります。
教室には、
おやつ屋さん。
おもちゃ屋さん。
夢のお店。
が並んでいます。
ジュースは100円。
キャンディも100円。
でも、大きなくまのぬいぐるみは1000円です。
「今日は買えない。」
そう気づいた子どもたちは、銀行へ向かいます。
「預けます!」
その一言が、とても誇らしげに聞こえます。
「今日は買わない。」
ではなく、
「未来のために残す。」
この考え方こそが、貯金の本当の意味なのです。
「夢のために貯める」という発想
大人になると、
生活費。
教育費。
住宅購入。
旅行。
老後資金。
さまざまな目的のためにお金を貯めます。
でも、その基本は子どもの頃と変わりません。
「今すぐ使う」か、
「未来の夢のために残す」か。
その判断を積み重ねることが、お金を上手に使う力につながります。
だから、お金の病院アカデミーでは、子どもたちに「貯金しなさい」とは言いません。
「どんな夢のために貯めたい?」
そう問いかけます。
家庭でも続く学び
今日の宿題は、とても簡単です。
おうちで貯金箱を探してみましょう。
もしなければ、紙コップや空き箱で、自分だけの貯金箱を作ってみてください。
そして、お父さんやお母さんに聞いてみましょう。
「何のために貯金しているの?」
きっと、大人も改めて考えるきっかけになるはずです。
お金の健康は、小さな習慣から始まる
病気の予防は、毎日の食事や運動から始まります。
お金の健康も同じです。
「全部使わない。」
「少しだけ残しておく。」
その小さな習慣が、将来の大きな安心につながります。
お金の病院アカデミーが目指しているのは、子どもたちに「節約」を教えることではありません。
夢をかなえるために、お金と上手に付き合う力を育てることです。
今日の100円が、明日の夢をかなえる。
そんな体験を、一人でも多くの子どもたちに届けたいと考えています。


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