「お金はどこから来るの?」子どもたちが「税金」の役割を学ぶ、お金の病院アカデミー第8回授業
「先生、公園って誰が作ったの?」
「消防車って誰が買ったの?」
「学校はどうして無料で通えるの?」
子どもたちは日常の中で、たくさんの「当たり前」に囲まれて暮らしています。
でも、その「当たり前」が、どのように支えられているかを知る機会は多くありません。
今回のお金の病院アカデミーでは、少し難しく感じられる「税金」について学びます。
しかし、「税金」という言葉を覚えることが目的ではありません。
「みんなで少しずつ力を出し合うことで、みんなが安心して暮らせる社会ができる」
その考え方を、物語を通して学びます。
今日の主人公は「どうぶつ村」
森の奥にある「どうぶつ村」。
みんなが仲良く暮らしています。
ある日、大雨が降り、橋が壊れてしまいました。
学校へ行く道も通れません。
パン屋さんにも行けません。
病院へ行くこともできなくなりました。
村のみんなは困ってしまいます。
「誰がお金を出すの?」
村長のゾウさんが集会を開きました。
「橋を直したいけれど、お金がありません。」
すると、子どもたちに先生が質問します。
「どうしたら橋を直せるかな?」
教室からは、
「お金持ちが払う!」
「みんなで出す!」
「村長さんが買う!」
いろいろな意見が出ます。
先生は言います。
「今日は、みんなで考えてみよう。」
みんなで少しずつ出し合う
どうぶつ村では話し合いをしました。
リスさんは木の実をたくさん集めています。
くまさんはパン屋さんをしています。
うさぎさんはお花屋さんです。
みんなが少しずつお金を出し合うことになりました。
そのお金で橋を直しました。
すると、
学校へ行ける。
病院へ行ける。
パン屋さんにも行ける。
みんなが笑顔になりました。
先生は子どもたちに聞きます。
「橋は誰のために直したの?」
子どもたちは答えます。
「みんなのため!」
税金は「会費」に似ている
先生は黒板に、大きな丸を描きます。
そして、その中に、
- 学校
- 公園
- 消防署
- 救急車
- 信号
- 道路
- 図書館
を書いていきます。
「これを全部、一人で作ることはできるかな?」
子どもたちは首を振ります。
「できない!」
先生は話します。
「だから、みんなで少しずつお金を出し合うんだよ。」
「町のみんなで使うものを作るためのお金、それが税金なんだ。」
教室が「どうぶつ村役場」になる
授業の後半では、教室が村役場になります。
子どもたちは村人になります。
先生は村に起こる出来事を伝えます。
- 公園のブランコが壊れた。
- 消防車が古くなった。
- 新しい横断歩道が必要になった。
- 図書館に本を増やしたい。
子どもたちは話し合います。
「どれを先に直そう?」
「全部できるかな?」
ここで先生は、おもちゃのお金を配ります。
でも、お金は足りません。
「どうしよう?」
子どもたちは相談を始めます。
「消防車を先に!」
「学校も大事!」
「公園も必要!」
ここで、「限られたお金をどう使うか」という考え方を学びます。
「みんなのため」を考える
ゲームが終わると先生は話します。
「税金は、自分だけのために払うお金ではありません。」
「困っている人を助けたり、安全な町を作ったりするためのお金なんだよ。」
そして質問します。
「もし消防車がなかったら?」
「もし救急車がなかったら?」
子どもたちは真剣な表情になります。
「困る。」
「助けてもらえない。」
その瞬間、「税金」の意味が少しずつ心に残ります。
家庭でもできる「町探検」
今日の宿題は、家族と町を歩くことです。
信号。
公園。
図書館。
学校。
交番。
横断歩道。
「これは誰が作ったのかな?」
「どうして無料で使えるのかな?」
そんな会話をしてみましょう。
町を見る目が変わるはずです。
「税金=取られるお金」ではない
大人になると、「税金が高い」という話を耳にすることがあります。
もちろん、税金の使い方について考えることは大切です。
しかし、子どもたちに最初に伝えたいのは、「税金は社会を支えるためのお金」という基本的な役割です。
救急車。
消防署。
学校。
道路。
公園。
図書館。
これらは、多くの人が少しずつ力を出し合うことで成り立っています。
税金は、「誰かのお金」ではなく、「みんなの暮らしを支えるお金」なのです。
お金の病院アカデミーが育てたい「社会を見る力」
これまでの授業で、子どもたちは、
- 欲しいものと必要なもの
- 貯金
- 働くこと
- 利益
- 銀行
- 値段
- 広告
について学んできました。
そして今回は、「社会のために使うお金」を学びました。
お金は、自分だけのために使うものではありません。
家族のため。
地域のため。
そして、社会全体のためにも使われています。
お金の病院アカデミーでは、子どもたちに「税金を覚える」ことではなく、「みんなで支え合う社会」を考えるきっかけを届けたいと考えています。
お金は、人と人をつなぐ道具です。
そして税金は、その道具を使って、安心して暮らせる社会をつくるための仕組みです。
そのことを知ることが、未来の社会を担う子どもたちにとって、大きな財産になると私たちは信じています。

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