「銀行って、お金をしまっておくだけの場所なの?」子どもたちが「銀行の役割」を学ぶ、お金の病院アカデミー第5回授業
「お父さん、お母さんは銀行へ行くけれど、銀行って何をするところなの?」
子どもにそう聞かれたら、あなたはどう答えますか。
「お金を預けるところだよ。」
もちろん、その答えも正解です。
でも、それだけでは銀行の本当の役割は伝わりません。
銀行は、お金をしまっておく金庫ではありません。
みんなのお金を、社会の中で生かす役割を持っています。
今回は、子どもたちが物語を通して銀行の大切な仕事を学びます。
今日の主人公は「ハリネズミのハリー」
森の中に住むハリネズミのハリーは、お手伝いをして少しずつお金を貯めていました。
ある日、お母さんが言いました。
「そのお金、森の銀行へ預けてみない?」
ハリーは不思議そうな顔をします。
「銀行って、お金をしまうだけなんでしょう?」
そこで、お母さんは笑顔で答えました。
「今日は一緒に見に行こう。」
森の銀行へ行ってみよう
銀行には、たくさんの動物たちが来ていました。
リスさんは、お給料を預けています。
うさぎさんは、旅行のために貯金しています。
くまさんは、新しいお店を開くための相談をしています。
先生は子どもたちに聞きます。
「銀行には、いろいろなお客さんがいるね。」
「どうしてだろう?」
子どもたちは考え始めます。
パン屋さんの夢
そのころ、うさぎのララは困っていました。
「もっと大きなオーブンがあれば、もっとたくさんのパンを焼けるのに……。」
でも、お金が足りません。
そこでララは銀行へ相談に行きます。
銀行のフクロウさんは言いました。
「森のみんなが預けてくれたお金があります。そのお金を貸すことで、新しいオーブンを買うことができますよ。」
ララは新しいオーブンを買いました。
パンをたくさん焼けるようになりました。
お客さんも増えました。
そして、少しずつ銀行へお金を返していきました。
「預ける」と「貸す」
先生は黒板に二つの絵を描きます。
🌰 「預ける」
🏠 「貸す」
そして子どもたちに話します。
「ハリーが預けたお金は、そのままずっと眠っているわけではありません。」
「パン屋さんや、お店を始めたい人の夢を応援するために使われることがあるんだよ。」
子どもたちは驚きます。
「ぼくのお金が、お店を助けるの?」
先生はうなずきます。
「そう。銀行は、お金をつなぐお仕事なんだ。」
教室が「森の銀行」になる
授業の後半では、教室が銀行になります。
子どもたちは三つの役に分かれます。
- お金を預ける人
- 銀行の人
- お金を借りる人
パン屋さん役の子は、
「新しいオーブンを買いたいです。」
銀行役の子は、
「どんなパンを作るの?」
「どうやって返すの?」
と質問します。
預けた子どもたちは、
「ぼくのお金が役に立っている!」
と実感します。
銀行は「信用」でできている
ゲームが終わると先生は話します。
「もし、借りたお金を返さなかったら、どうなるかな?」
子どもたちは考えます。
「困る!」
「銀行も困る!」
「預けた人も困る!」
先生は言います。
「だから銀行では、『約束を守れるかな』ということをとても大切にしているんだ。」
ここで初めて、「信用」という考え方に触れます。
家庭でもできる銀行探検
今日の宿題は、お父さんやお母さんに聞いてみることです。
「銀行には、どんな時に行くの?」
「どうして銀行に預けるの?」
「銀行のお仕事って何?」
きっと、大人も改めて銀行について考えるきっかけになるでしょう。
銀行は「夢を応援する場所」
子どもたちは、「銀行=お金をしまう場所」というイメージを持っています。
でも、本当の銀行は違います。
誰かが貯めたお金が、誰かの夢をかなえる力になります。
新しいパン屋さんができる。
新しいお店ができる。
働く人が増える。
おいしいパンを買える人が増える。
銀行は、お金を通して人と人をつなぐ場所なのです。
お金の病院アカデミーが伝えたいこと
第1回では、「欲しいもの」と「必要なもの」を学びました。
第2回では、「貯めること」の意味を知りました。
第3回では、「働くこと」と「ありがとう」の価値を学びました。
第4回では、「利益」があるからお店は続けられることを知りました。
そして第5回では、「銀行」が社会の中でお金を循環させ、夢を応援していることを学びました。
子どもたちは、お金を「自分だけのもの」として見るのではなく、「社会の中で役立つもの」として少しずつ理解していきます。
これこそが、お金の病院アカデミーが育てたい「お金の健康」の第一歩です。
お金は、しまっておくだけのものではありません。
人を助け、夢を応援し、未来をつくる力を持っています。
そのことを知ることが、子どもたちにとって一生の財産になると、私たちは信じています。

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