日本人は死亡保険をかけすぎ?正しい加入と見直しのタイミング
🔹はじめに
日本人は「万が一に備える」文化が強く、必要以上に高額な死亡保険に入っている人が少なくありません。
しかし実際には、公的保障(遺族年金など)や貯蓄でカバーできる部分があるため、無駄な保険料を払い続けているケースも多いのです。
そこで今回は、初めて加入するタイミング・見直しのタイミング・年齢別の目安・具体的な金額感を整理してご紹介します。
🔹死亡保険が本当に必要になるのはいつ?
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独身のうち → 基本的に不要。葬儀費用(50〜200万円程度)があれば十分。
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結婚・出産 → パートナーや子どもなど扶養家族ができたとき、初めて本格的に加入を検討。
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住宅ローンを組んだとき → 団体信用生命保険(団信)がつく場合、住宅ローン分は保障されるので、その分は減額可能。
👉 扶養家族がいないなら、基本的に死亡保険は必要ありません。
🔹見直しのタイミング(ライフイベント別)
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子どもが生まれたとき → 教育費や生活費を考え保障額を増やす。
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子どもが独立したとき → 必要保障額が減るので減額または解約。
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住宅ローン完済時 → 団信不要になるので保障額を縮小。
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定年退職時 → 貯蓄と遺族年金でカバーできれば、大きな保険は不要。医療・介護保障に切り替えるのもおすすめ。
🔹年齢別の目安
年齢層 | 必要保障額の目安 | コメント |
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20代独身 | 50〜200万円(葬儀費用程度) | 基本不要、終身で小額加入は任意。 |
30〜40代(子育て期) | 3,000万〜5,000万円 | 遺族年金+貯蓄で足りない分をカバー。 |
50代(子ども独立期) | 1,000万〜2,000万円 | 保険金額を減らすのが基本。 |
60代以降 | 200〜300万円(葬儀費用程度) | 終身または貯蓄で備えれば十分。 |
👉 「必要保障額」=(残された家族の生活費+教育費+ローン残高)-(遺族年金+貯蓄+団信など)
🔹具体的な保険料イメージ(定期保険の場合)
※男性・非喫煙・健康体の目安
年齢 | 保険金額3,000万円・定期20年 | 月額保険料の目安 |
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30歳 | 約4,000〜5,000円 | ネット保険なら割安 |
40歳 | 約7,000〜9,000円 | 更新で徐々に上昇 |
50歳 | 約15,000円以上 | 高額になりやすい |
👉 終身保険は貯蓄性がある分、同額保障でも3〜5倍程度の保険料になります。
🔹まとめ:無駄な保険料を減らすために
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独身のうちは不要、結婚や子どもができたときが加入のタイミング。
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子どもの独立やローン完済で必ず見直しを!
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必要保障額を計算してから加入することが大切。
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ネット系定期保険は割安でおすすめ。
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老後は「葬儀費用+α」で十分。
👉 死亡保険は「一度入れば安心」ではなく、ライフイベントごとに見直して最適化するものです。
払いすぎの保険料を減らして、浮いた分を貯蓄や投資に回すのが賢い選択といえるでしょう。
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