【亜鉛不足とは?】症状と、毎日の食事で不足を防ぐポイント
私たちの体にとって、亜鉛はとても大切なミネラルです。
しかし、実は日本人は「やや不足気味」と言われています。
今回は、亜鉛不足が起きるとどうなるのか、そして不足を防ぐ方法を分かりやすく紹介します。
■ 亜鉛不足になるとどうなる?
亜鉛は“体のあらゆる働き”に関わっているため、不足すると次のような症状が出やすくなります。
1. 味覚が鈍くなる(味覚障害)
食べ物の味を感じる細胞は、常に生まれ変わっています。
亜鉛が不足すると、その再生が遅れ、「味が薄く感じる」「何を食べても同じ味」などの症状が出ます。
2. 免疫力が落ちる
風邪をひきやすくなる、疲れが取れにくくなるなど、体の守る力が弱まります。
3. 髪や肌のトラブル
・髪が抜けやすくなる
・爪が割れやすい
・肌荒れしやすくなる
これは細胞の再生がうまくいかなくなるためです。
4. 子どもの成長に影響
成長ホルモンの働きにも関係するため、子どもの発育に関わります。
5. 精神面への影響
集中力の低下やイライラなど、心のコンディションにも影響すると言われています。
■ なぜ亜鉛は不足しやすいの?
日本の食生活には、次のような理由で不足しやすさがあります。
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精製された白米・小麦が多く、ミネラルが少ない
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加工食品の摂取が多い
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魚介類・肉類・ナッツ類などの摂取量が少ない
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アルコールをよく飲む(亜鉛を消費しやすい)
■ 亜鉛不足を防ぐには?(毎日できる方法)
1. 亜鉛を多く含む食材を意識して食べる
特におすすめの食材はこちら。
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牡蠣(かき) → 亜鉛の王様
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牛肉(赤身)
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豚レバー
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卵
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チーズ
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納豆・豆腐などの大豆製品
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アーモンド・カシューナッツ
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小魚(煮干し・ししゃも)
「毎日牡蠣を食べるのはムリ!」という方でも、肉・卵・大豆・ナッツを組み合わせればバランスが取れます。
2. 動物性タンパク質と一緒に食べる
亜鉛は、肉や卵に含まれる「タンパク質」と一緒に食べると吸収率がアップします。
例)
・卵入り納豆
・チーズ入りサラダ
・牛肉 × ブロッコリー
・豆腐 × 鶏肉など
3. インスタント食品・加工食品に偏らない
ファストフード・スナック菓子・カップ麺に偏ると、ミネラル不足になりやすくなります。
4. アルコールの飲み過ぎに注意
お酒を飲むと、亜鉛の消費量が増えます。
「飲む日 → 肉・ナッツ・チーズ」などを意識すると◎
5. 必要な場合はサプリもOK(ただし注意)
食事で足りない場合は、サプリも選択肢になります。
ただし、「摂りすぎると逆効果」なので用量は守りましょう。
■ まとめ
亜鉛は、味覚、免疫、肌、髪、成長など、体のあらゆる部分に関わる大切なミネラルです。
不足を防ぐには、
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牡蠣・肉・卵・大豆・ナッツを意識する
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加工食品に偏らない
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お酒の飲み過ぎに注意
といった毎日のちょっとした工夫で十分ケアできます。


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