【今すぐ知っておきたい】ノロウイルスが流行開始!原因・症状・潜伏期間・予防法をわかりやすく解説
冬が近づくと毎年のように話題になる「ノロウイルス」。
今年もすでに流行の兆しが見えてきました。
特に小さなお子さんがいる家庭では、ちょっとした油断が家族全体の感染につながることもあります。
そこで今回は、知っておくべきポイントをやさしく整理してお届けします。
■ ノロウイルスとは?
ノロウイルスは、人の腸の中で増えるウイルスで、冬場に多くみられる「急性胃腸炎」の原因のひとつです。
感染力が非常に強いのが特徴で、ほんのわずかなウイルスでも体に入ると症状が出ることがあります。
■ 主な症状
ノロウイルスに感染すると、次のような症状が突然あらわれます。
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激しい嘔吐
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水のような下痢
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軽い発熱
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腹痛・だるさ
多くの場合、1〜3日ほどで回復しますが、嘔吐や下痢が続くと脱水になりやすいため注意が必要です。
■ 感染する原因(ルート)
ノロウイルスはとにかく“うつりやすい”ウイルスです。
主な感染経路はこちら。
● 吐物・便から感染
感染者の便や吐物には大量のウイルスが含まれています。
掃除をした時にウイルスが空気中に舞い上がり、それを吸い込むだけでも感染してしまいます。
● 食品から感染
特に二枚貝(カキなど)が原因になることがあります。
また、食品を扱う人の手指にウイルスがついた状態で調理すると、食品を通じて広がります。
● 接触感染
ドアノブ、テーブル、手すりなどに付着したウイルスを、手を介して口に運んでしまうケースです。
■ 潜伏期間(発症までの時間)
ノロウイルスは、**感染してから発症するまで約24〜48時間(1〜2日)**です。
症状が出るまでタイムラグがあるため、「どこでうつったのかわからない」ことも珍しくありません。
■ 今日からできる予防法
家庭でできる予防で特に効果が高いのは、次の5つです。
① 手洗いが最強の予防策
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石けん+流水で30秒
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爪の間・指の間も丁寧に
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特に トイレ後、食事前、調理前は徹底
※アルコール消毒だけでは不十分です。
② 家の中の消毒
ノロウイルスには、アルコールより 塩素系(次亜塩素酸ナトリウム) が有効です。
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物の表面 ⇒ 0.02%(200ppm)
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嘔吐物の処理 ⇒ 0.1%(1000ppm)
市販の「ハイター」などを用途に合わせて希釈して使います。
③ 食品の加熱をしっかり
カキは 85〜90℃で90秒以上加熱 がおすすめ。
これでウイルスはほぼ死滅します。
④ タオルの共有はNG
家族でタオルを共有すると、ウイルスが付着してさらに広がりやすくなります。
1人1枚で管理しましょう。
⑤ 嘔吐物の処理は正しい手順で
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マスク・手袋を着用
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ペーパーで覆い、外側へ広げないように拭き取る
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使い終えたペーパーは二重袋で密閉
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仕上げに塩素系でしっかり消毒
飛び散ったウイルスは非常に感染力が高いため、丁寧すぎるくらいでちょうどいいです。
■ 子どもがいる家庭で特に気をつけたいこと
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嘔吐しやすいので、バケツ・手袋・マスクをまとめて“緊急セット”にしておく
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トイレ後の手洗いを“楽しい儀式”にして習慣化
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パジャマやシーツに付くと広がりやすいので、洗濯前に消毒液で浸すと安心
■ まとめ
ノロウイルスは「うつりやすい」けれど、
正しい知識と予防でかなり防ぐことができます。
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手洗い
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消毒
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食品加熱
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嘔吐物の適切処理
この4つを押さえておくだけで、家庭内感染のリスクは大幅に下がります。
流行が始まるこの時期こそ、あらためて対策を見直してみてくださいね。


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