FP(ファイナンシャルプランナー)資格取得のメリットや、仕事内容
この記事はこれからファイナンシャルプランナーになりたいと思っている人に対して、FPになったらどんな仕事をするのか、試験の内容はどんなものかを解説します。この記事を読むとFPの魅力ややりがいがわかります。
わたしも20年以上前にAFPに合格して資格を継続しております。
直接仕事では活かせていませんが、私生活の中で子供の教育、家の購入、ローンの組み方から確定申告、相続などライフラインの中でFPの知識を活かしています。FPで独立を目指している人だけでなく、FP資格は人生で役立ちますので是非とも挑戦してください。
FPとは
- FP(ファイナンシャルプランナー)は、税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続など、私たちの生活や家計に関する身近なお金のエキスパートなのです。
- 日本FP協会は、ファイナンシャルプランナーを「家計のホームドクター」のような存在と位置付けています。
FPの仕事内容
「家計のホームドクター」と位置づけられるファイナンシャルプランナー。皆さんのお悩みを解決できるように提案します。具体的には次ようなお悩みに応えます。
- 家計管理 貯蓄がない。
- 今の家計で将来の資金は大丈夫だろうか。
- 教育資金 子どもの教育資金の準備方法は?
- 住宅購入・ローン 今の収入でいくらの物件が購入できる?
- 住宅ローンを見直したい
- 税制 医療費控除とは?
- 配偶者控除はパートでも大丈夫?
- 介護・医療費 介護費用は?
- 介護保険の種類は?
- 老後資金 定年後、年金だけで生活できる?2000万円足りないって本当?
- 老後の生活資金を準備する方法は?
- 年金・社会保険 年金はいつからいくらもらえる?
- 出産や育児でもらえるお金はあるの?
- 資産運用の方法について教えてほしい?
- 生命保険、損害保険、どんな保険に入ればいいの?
- 相続・贈与 遺言など、相続の準備にはどうしたらいい?
- 生前贈与など相続税の対策は知りたい
FP資格で扱う、6つの分野(試験範囲)
1. ライフプランニングと資金計画
- FP(ファイナンシャルプランナー)にはファイナンシャル・プランニングという意味もあり、経済面からライフプランを作ることです。
- どんな夢を持っているか、将来どんな生活を送りたいか、それを実現するためにはどうすればよいかということを明確にするのがライフプランです。
- FP(ファイナンシャルプランナー)は理想的なライフプランを実現するための計画を立てる専門家です。
- 理想的なライフプランを実現するためには資金計画が必要です。
- 人生の3大資金と言われる教育資金、住宅資金、老後資金を事前に予想し、対策していくことが重要です。
2. 金融資産運用
- FP(ファイナンシャルプランナー)には、貯蓄、債券、株式、投資信託などの金融資産の運用についての幅広い知識が求められます。
- 日本人の個人資産の割合は、欧米に比べて預貯金の比率が高いといわれてきましたが、徐々に株式等のリスクのある金融商品で運用する割合が高くなってきています。
- 金融資産を運用するためには、それぞれの違い、何をしなければならないか、何を知っておく必要があるか、相場指標の読み方等についての知識を身につけます。
- 金融取引に生じる税金や投資家保護のための法律についての知識も必要です。
3. タックスプランニング
- 税金に関する総合的な知識も必要です。
- 消費税や所得税、法人税や相続税、固定資産税、都市計画税など税金にも多くの種類があります。
- 税金の仕組みや算出する計算式、税金の仕組み、手続きの流れなどの知識を身につける必要があります。
- タックスプランニングでは、税の負担が最小限になるように提案します。
- タックスプランニングは、他分野とも関連するため、早い時期に学習するのがおすすめです。
4. リスク管理
- 私たちは生きていく上で、病気・事故・天災・火災等、さまざまな危険(リスク)に遭遇する可能性があります。
- これから起こるかもしれないリスクに対して備えることをリスクマネジメント(リスク管理)といいます。
- 数あるリスクマネジメントの手法の中の一つである「保険」についての知識が求められます。
- 民間の保険には、人の生命に関するリスクに備える生命保険と、人もしくは物の損害に関するリスクに備える損害保険があります。
- 医療保険やガン保険等、生損保両方の保険会社で取り扱われている保険を第三分野の保険といいます。(火災保険や地震保険は第二分野、生命保険だけの場合第一分野の保険といいます)
- 保険に加入する際には、具体的にどのようなことに備えるか目的を考えることが大切です。 ライフプランの変化等(結婚、出産、就職、退職など)により、保険の見直しが必要になる場合もあり、FPは適切なプラン率が求められます。
5. 不動産
- 人生の3大資金の1つである住宅資金は金額も大きくなりがちです。
- 住宅を購入するか賃貸するかはライフプランにおいても最大の関心事です。
- 購入するということは売買契約を結ぶこと、賃貸するということは、賃貸借契約を結ぶということです。
- 不動産に関する契約は法律によりさまざまな規制を受け、また、不動産の取得、保有、売却とさまざまなステージにおいて税金もは発生します。
6. 相続・事業承継
- 人は必ず死を迎え、形成した財産は、その人の死によって遺族等に引き継がれていきます。
- 相続は民法が定めた財産の無償移転であり、さまざまなルールがあります。
- 相続財産には一定額以上に対し、相続税という税金が課されます。
- 相続税がいくらかかるかは、財産の内容や誰が受け取るのか等により変わってきます。
- 生きてるうちに財産を与えれば、相続税ではなく贈与税が発生します。
- 人生のうちに必ず出会うものですが、専門知識が必要なので素人では対応が難しくFP等の出番となります。
FP(ファイナンシャルプランナー)の種類
- FP(ファイナンシャルプランナー)資格には2つの種類があります。
- ひとつは国家資格である「FP技能士」
- もうひとつは民間資格である「AFP,CFP」です。
FP(ファイナンシャルプランナー)資格の活かし方
自分の生活に役立てたい人
- 保険に入った方がいい?
- 住宅ローンの選び方は?
- 教育費はいくらかかる?準備の仕方は?
- 貯蓄や投資はどのようにすればいい?
- 年金だけで老後は暮らしていける?
- 日々のお金の疑問を解決することができます。
キャリアに役立てたい人
- FP(ファイナンシャルプランナー)の知識は、ビジネスシーンでも大いに活用することができます。
- 銀行や保険、証券などの金融業界、住宅メーカーや物件仲介業などの不動産業界では、業務上でFPの知識が役立ちます。
- これらの業界で働いている方は仕事上の強みになりますし、社内登用でのアピール材料になります。
- これらの業界への就職・転職する場合、FP資格は即戦力として採用の可能性も広がります。
「企業系FP」と「独立系FP」
企業系FP
- 現在FP資格者の大半は「企業系FP」として仕事をしています。
- 企業内FPは、その名の通り企業に所属して、企業の利益活動のために業務を行ったり、FPの知識を活用しながら自社商品を販売したりします。
- 融機関や保険会社、不動産会社、住宅メーカーなどに就職するケースが多く見られます。
独立系FP
- FP会社に所属している場合と、全くのフリーで活動している場合があります。
- FP会社では、特定の金融商品を販売するのではなく、中立の立場をとりながらファイナンシャル・プランニングや資産設計などの相談を受けたり提案を行ったりしていきます。
- セミナーで講師として登壇するほか、雑誌や新聞などで執筆を請け負うこともあります。
- 案内する商品の縛りもなく、ノルマもないことから、自分の努力がそのまま収入に反映されることも魅力です。
FP(ファイナンシャルプランナー)合格に向けた勉強方法
- FP2級の試験に合格するために必要な勉強時間は、150~300時間が目安と言われています。これは宅建士の300時間と同等の時間が必要という事だと思います。」
試験科目
- ライフプランニング
- タックスプランニング
- 金融資産運用」
- 不動産
- 相続・事業承継
- リスク管理」の6つです。
FP資格合格後の活かし方
- これまで紹介したように、企業内でFP資格を活かす方法と独立する方法があります。
- 業務範囲を広げるため宅建士、社労士、税理士などとダブルライセンスもおすすめです。
FP(ファイナンシャルプランナー)の将来性
- 一度資格を取得すれば長期的に活躍できる可能性が高い。
- どんな業界でも社会人としての信頼感につながります。
- FP(ファイナンシャルプランナー)に対する需要は高まっているため、一度資格を取得すれば長期的に活躍できる可能性が高いです。
- 背景としては老後年金資金問題、相続税の改正など、素人ではわかりにくく専門家の知識が必要とされているからです。
最後に
FP試験で勉強する内容は人生のうちで出会う事ばかりです。できれば学生のうちに合格して計画的に貯蓄や積み立てをしたほうが有利と言えます。また、保険も退職までかけ続けると何千万円かの金額になりますので、ライフステージごとに見直したほうがいいと思います。
わたしはAFPとFP技能士2級を持っていますが、AFPは民間資格のため年会費も必要ですがFPジャーナルという月刊誌があり、知識の向上に役立っています。資格としてはどちらでもいいと思いますが、自分に合ったほうを選べばよいと思います。
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